調号とは、楽譜の各段の始めにあるシャープやフラットのまとまりです。曲全体でどの音がシャープやフラットになるかを示します。理解するのは簡単ですが、弾いている最中には驚くほど忘れやすいものです。調号の覚え方と、弾いているあいだ記憶に頼らなくてすむ方法を紹介します。
調号の役割
調号にファの線のシャープが一つあれば、曲中のすべてのファは、調号が変わるまで、どのオクターブでもファのシャープで弾きます。シとミにフラットが二つあれば、すべてのシはシのフラット、すべてのミはミのフラットです。こうして作曲家は同じ記号を何度も書かずにすみます。
シャープとフラットの順番
シャープとフラットはいつも同じ順番で現れるので、短いリストを二つ覚えるだけで十分です。
- シャープの順番:ファ、ド、ソ、レ、ラ、ミ、シ。多くの人は呪文のように唱えて覚えます。
- フラットの順番:シ、ミ、ラ、レ、ソ、ド、ファ。シャープの順番を逆にしたものです。
調の名前がわかる二つのコツ
- シャープの調:調号の最後のシャープの半音上が長調の名前です。シャープ一つ(ファのシャープ)ならト長調です。
- フラットの調:最後から二番目のフラットが長調の名前です。フラット二つ(シのフラットとミのフラット)なら変ロ長調。フラット一つならヘ長調です。
弾いているあいだに調号を忘れやすい理由
問題は、情報が音符から離れていることです。記号は段の始めにありますが、弾いている音符は段の終わりにあるかもしれません。シャープやフラットが5つも6つもあれば、読みながらそれをすべて頭に置いておかなければならず、フラットを一つ忘れただけで音を間違えます。上のコツは調の名前を知るのには役立ちますが、23小節目でそのラが実はラのフラットだと思い出す助けにはなりません。
別の方法もある
ここまでの内容は、何世紀にもわたってピアノ弾きが調号を覚えてきた方法で、知っておく価値があります。でも、弾いているあいだに調号を覚えておく必要がまったくない、別の方法があることも知っておいてください。
iCanPiano Style では、調号はただのラベル
iCanPiano Style でも、調がわかるように調号は曲の始めに残っています。でも黒鍵で弾く音符はすべて、それを自分で示しているので、音を判断するために調号が必要になることはありません。
- ファのシャープ:右半分が黒。ファの右の黒鍵を弾きます。
- シのフラット:左半分が黒。シの左の黒鍵を弾きます。
- シのナチュラル:ナチュラル記号はありません。全部黒か全部白の音符は白鍵で弾きます。
シャープやフラットの多い調は、多くの人を美しい音楽から遠ざけてきましたが、ハ長調と同じくらい楽に読めるようになります。違いがいちばん大きいのは、シャープやフラットが1~5個の調で、レパートリーの大部分がここにあります。
よくある質問
調号をいちばん簡単に覚える方法は?
シャープの順番(ファ ド ソ レ ラ ミ シ)とフラットの順番(その逆)を覚え、二つのコツを使いましょう。最後のシャープの半音上が調、最後から二番目のフラットが調です。
調号はいくつありますか?
長調の調号は15あります。記号のないハ長調、シャープの調が7つ、フラットの調が7つです。それぞれに、同じ調号を持つ平行調の短調もあります。
ピアノを弾くには調号を暗記する必要がありますか?
知っていると役に立ちますが、iCanPiano Style では音を見つけるために調号が必要になることはありません。すべての黒鍵が音符そのものに示されています。